乾燥肌は、皮脂の分泌不足から生じるので、皮膚の新陳代謝の落ちる冬に悪化し、御高齢の方に多く認められます。皮脂の分泌は男性ホルモンの影響を受けるので、男性より女性に乾燥肌トラブルが多いのですが、これは男女の体質の差からくるものです。
乾燥肌が悪化すると皮膚が痒くなるので、乳幼児や小児では、保湿するだけで、皮膚の痒みがとれることがよくあります。 皮膚が痒くなるのは、乾燥だけでなく、からい刺激のある食品や、砂糖やハチミツなどの甘い食品でも痒くなるので注意して下さい。
食事は、アクの少ない緑黄食野菜をふんだんに用いた玄米食がおすすめです。他に海藻類や白身魚もおすすめです。また、殻を剥いたハトムギをご飯に炊き込んで食べるのもおすすめです。酒粕の甘酒ではなく、本物のコウジでつくった甘酒なら、授乳中でも大丈夫ですよ。
さらに御高齢の方の場合は、黒豆、山イモを加熱して食べるのもおすすめです。
入浴は、極力石鹸やボディソープを使わないで、ぬるめのお湯にゆっくり浸かることが大切です。皮膚を守っている角質層はとても薄いので、皮脂が不足すると、簡単に乾燥してしまいます。入浴によって皮膚の血行を良くして新陳代謝を高めて、皮脂を石鹸で洗い流さないようにすれば、乾燥肌を防げます。