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けんご(院長)
キーマスター当院は、自立支援医療費(精神通院)制度の指定医療機関です。
茨城県のHpから引用した制度の概要を以下に記します。
『制度の概要
どんな制度ですか?
「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」第52条~75条により規定されており、精神疾患の治療のために医療機関へ通院する場合、医療費の9割を医療保険と公費で負担する制度です。対象者は?
精神保健福祉法第5条に規定する統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神病質、その他の精神疾患を有する方で、通院による精神医療を継続的に要する程度の病状にある方々が対象となります。
また、症状が殆ど消失している方でも、軽快状態を維持し、再発を予防するために通院治療を続ける必要がある場合には対象となります。利用できる医療機関は?
各都道府県知事が指定した「指定自立支援医療機関」(病院・診療所、薬局、訪問看護事業所)において利用することができます。
茨城県に所在する医療機関については、茨城県知事が指定しています。
この制度を利用するときには、利用したい医療機関を申請書に記載し申請する必要があります。』以上の通り、何らかの精神疾患の診断を受けていて、継続治療が必要な場合に適応されるものなので、検査を受けるためには適応になりません、ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。
けんご(院長)
キーマスター腰椎脊柱管狭窄症の具体的な症状がお知りになりたいのであれば、現在、通院中の整形外科医に相談されれば詳しく説明してくださると思います。
一般的には、歩行によって下肢の痛みやしびれ、あるいは脱力が生じて、歩行を休むと回復する「間欠跛行」が特徴的な症状と言われます。
お辞儀やしゃがむ姿勢の変化で症状が軽減するなら、腰椎脊柱管狭窄による痛みの可能性が高まります。
軽症であれば漢方薬だけで症状を軽減できる場合がありますが、いずれにしても、当院の専門ではないため、検査をしていただいた整形外科にご相談してみてくださいね。けんご(院長)
キーマスター専門病院で減感作を行っていただいているのですね。良かったですね。
ご質問の非特異的IgEですが、参考基準値というものは、正常と思われる状況の子どものIgE値を集計して95%内に入る境界値の上限が1~3歳で29.99ということですので、この値より高くても正常と判断できる子が2.5%は居るということです。
この値は、過去にIgEが増加するような状況があった事を示しているだけで、現在もアレルギーが強いかどうかは、他の状況を含めて総合的に判断されるものです。
現在、安定しているのであれば、それ以上増える可能性は少ないのではないでしょうか。
以前にもお伝えしたかもしれませんが、アレルギーは腸の慢性炎症を起こしやすい状況を起こさないように、食物線維の多い食事に心がけて、腸内の酪酸菌を増やして、制御性T細胞という免疫の暴走を止める細胞を増やす工夫を続けていればアトピーになるリスクを減らすことができます。余り細かいことを気にしないで、温野菜が常にいっぱいある食卓にしていれば大丈夫だと思います。けんご(院長)
キーマスターSara様 ストレイシープ様にも御返事しましたので重複する部分は上記をお読みください。
西洋医学的に慢性炎症があり、漢方的には瘀血と痰飲と書きましたが、交感神経が常に強く緊張するような状況が続くとSara様のように、あちこちに痛みを生じるようになり、その痛みの部位が変動します。胸のチクチク、胸の激痛、鎖骨の違和感など、様々なつかみ所の無い不定愁訴も、交感神経の過緊張から生じます。
この交感神経の過緊張によって、ドライアイ、口渇、遊走性疼痛、手掌発汗・腋下発汗・足底発汗過剰、精神的な不安緊張、恐怖などを持続させて、血圧が上昇し、脳の毛細血管が収縮して脳萎縮をきたし、無感動、無関心から次第にうつ状態へとすすんでいくことがあります。
これは、身体症状が前面に出ている仮面うつ病の可能性があります。神経学的な諸検査で異常なければ、心療内科や精神科の専門医に相談されることが良いと思われます。
漢方薬はある程度の自律神経の不調を治すことができますが、いただいた情報から推察するに、早めに心療内科などを受診されて適切な治療をお受けになれば、現在の不調はかなり良くなって、リンパ球も増えてくるのではないでしょうか。けんご(院長)
キーマスター最近の食物アレルギー治療の流れでは、アレルギー反応が出ない程度の少量から始めて少しづつ食べて治す治療が行われつつありますが、今回、救急外来を受診されたように、経過中にアナフィラキシー反応を起こすこともあるため、入院施設のあるアレルギー専門の小児科で減感作療法など一般的な治療を行うことをお勧めします。
その上で、当院では、アレルギー寛容(アレルギーを起こさなくなること)を起こしやすくする手助けを漢方などを用いて行っています。
つまり、アレルギーに大きく関与している腸内環境を整えるために、漢方の建中湯類や参耆剤、オリゴ糖、酪酸菌などを利用したり、腸の慢性アレルギー性炎症を改善する食事指導をしたりしています。
腸と皮膚は漢方的には表裏の関係にあるため、皮膚の状況に応じて漢方薬を使い分けています。まずは、入院施設のある小児アレルギー専門医にご相談されることをお勧めします。
けんご(院長)
キーマスター追加のご連絡を戴き、ありがとうございました。
ステロイド離脱徴候が酷くてお辛いとのこと、大変なご様子は充分に理解できます。いままで頭痛などに耐えながら抗けいれん剤を減量して中止できたこと、アトピー性皮膚炎にも当初から漢方主体で診療して、脱ステロイドがお辛かったことなど、20年以上当院に通い続けてくださった経過を思うと、今回の5月からの皮膚の悪化が本当に残念でなりません。
藤澤皮膚科の治療内容について、藤澤先生から紹介状の御返事をいただき確認いたしました。浸出液が出て、皮膚発赤掻痒が強いのであれば、越婢加朮湯に梔子柏皮湯で急性増悪の症状を軽減できるかも知れないと、スタッフを通して先日お伝えさせて戴きましたが、当院には通院したくないと言うお気持ちもよくわかりました。
やはり、漢方薬で現状を少しでも改善された方が良いかと思いましたので、宛先を指定しない漢方診療科への紹介状を作成致しました。明日、月曜日に速達で東京のご住所へお送り致しますが、
紹介状が届くのを待たなくても早く受診された方が良いと思います。
紹介状は後から提出されてもだいじょうぶですから。
都内には漢方専門医が大勢いますから、良い医師に巡り会えると良いですね。
現状が少しでもよくなられることをお祈り申し上げます。けんご(院長)
キーマスター御連絡いただき、ありがとうございます。
今までステロイド軟膏を使用しない治療を希望されたため、
ステロイドを全く使用せず、漢方の甘草成分の入った軟膏を中心にして、
漢方薬の内服を工夫しながら、ご希望通りに治療を継続して参りました。ただし、今回の酷い広汎性膿痂疹で膿汁が垂れている様な状況では、すぐに入院しても良い状況でしたので、
一刻も早く治さないと重症化する可能性があったため、抗生剤軟膏であるクロマイP軟膏を使用しました。この軟膏1g中に、プレドニゾロン3mgが含まれていることは知っていますが、この軟膏は、皮膚感染以外には使用しないため、かつ含まれるステロイドは市販のステロイドの中で最下位の最も弱いステロイドであり、本来、ステロイドは重症感染の時に、自分の体内で大量に分泌される抗炎症、抗ショックホルモンなので、急性期の炎症を鎮める必要性があると判断して処方しました。
急性期の短期使用であれば、体内で分泌されるステロイドホルモンとほぼ同等の濃度、効力になるレベルでしたから、今後のアトピー性皮膚炎の治療には問題無いものと今でも考えております。
騙して、ステロイド治療を継続するつもりなど、全くありませんでした。ご理解頂けますでしょうか。
明確に伝えたら、クロマイPを塗ってもらえず、さらに悪化する可能性が高かったため、使用したものです。今となっては、事前にお話ししておいた方が良かったのかも知れません。誠に申し訳ございませんでした。
今回の紹介先であるステロイドを使用しない練馬区の藤澤皮膚科は、藤澤院長の書籍をネット購入して確認してから、当院から紹介させていただきました。今後は、藤澤先生の下でアトピーがよくなることを祈念しております。
御連絡いただき、本当に、ありがとうございました。
けんご(院長)
キーマスターご質問いただきありがとうございます。
大杉製薬の季刊雑誌 MEDICAL KANPO 2020(1) とMEDICAL KANPO 2020(2)に、2回に渡って掲載されています。
宜しくお願いいたします。けんご(院長)
キーマスターご質問いただきありがとうございます。
自閉スペクトラム症の漢方治療をライフワークとして色々と学会発表してきました。
それをある程度、まとめて、東洋医学会のランチョンセミナーで発表した資料が、当院HPに掲載されています。
サイトアドレス https://www.tsuchiura-east-clinic.jp/3181.html
資料PDF https://www.tsuchiura-east-clinic.jp/wp-content/uploads/2020/05/kokorowohagukumukampo.pdf
この講演内容をさらに詳細にまとめたものが、大杉製薬の季刊雑誌に2回にわたって連載されています。
漢方専門医の先生であれば、取り寄せることが可能です。ご相談してみてくださいね。けんご(院長)
キーマスター息苦しさは、様々な要因で起きますが、肺炎や気管支炎、喘息などが無い場合は、自律神経の不調によることが多いようです。
漢方医学では、胃は陰陽五行の土気に属し、肺や呼吸器系は金気に属しています。胃と呼吸器系の関係は、『土生金』で胃が母親、呼吸器が子どもの関係なので、胃の不調が息苦しさとなって現れることがあります。
また、胃は第二の脳とも言われ、心の影響を受けやすい内臓で、自律神経と強く結びついて動いているため、様々な緊張要因で胃が不調になり、胃が呼吸器系に影響して、息苦しさとなって表れます。
そのような状況であれば、漢方薬の気剤と呼ばれるグループの処方で対応できると思われます。
近くの漢方専門医にご相談してみてくださいね。けんご(院長)
キーマスターご相談いただきありがとうございます。
まず、当院の訪問診療は、毎日のワクチン接種などで多忙のため、時間的に無理と思います。
また、他病院から診療情報提供などの診療依頼がないと、診療介入はできません。ご理解ください。ただ、しずか さんの ご判断の通り、御高齢の方の慢性的な呼吸器系の不調に、人参栄養湯を適応できる場合が多いですね。
一般的に、ご高齢の方は、血圧や、浮腫傾向や、胃腸の状況、冷え症の有無、気力や意欲の低下の度合いなど、様々な要因を考慮して、漢方薬を選択する必要がありますから、この処方で期待できるかどうかは、この場で御返事することは難しいと思います。けんご(院長)
キーマスターコロナワクチンの接種は、原則は住民票のある地元の市町村で行うことになっています。
お子さんに特別の事情があり、地元の集団接種に参加すると、激しく暴れて接種困難となることが予測できるような場合は、かかりつけである当院で接種することが可能です。
地元の市役所のワクチン担当に相談して、許可を得てください。その許可証があれば、当院でワクチン接種できます。今回のご質問の『暴れてできない時の家庭での常備薬でおすすめがあったら』との事ですが、不安緊張を軽減する速効性のある薬がよいと思いますが、家庭に常備して頓服として安全に使用できるものでは、漢方薬の甘麦大棗湯があります。
長期に大量に服用すると、偽性アルドステロン症を発症して高血圧になることがあるものですが、1回の頓服であれば、1回に2から3包(1日分)を1回で服用すると、30分ほどで、気持ちが落ち着き、不安や恐怖が軽減するので、ワクチンの集団接種ができるかもしれません。しかし、無理をすることはないので、ワクチン接種のためであれば、常備する必要はありません。当院で接種可能ですから、地元の市役所に相談してみてくださいね。
けんご(院長)
キーマスター★サイトメガロウイルス感染症は、
妊娠しているお母さんが感染すると、胎児に感染して問題になることがありますが、通常のサイトメガロウイルスの初感染は無症状または伝染性単核球様症状(リンパ球増加)を生じますが、臓器が障害されることはまれで,通常は治療を必要としません。(今日の診療プレミアムCopyright (C) 2019 Igaku-Shoin Ltd.)
上記の通り、リンパ球(単核球)が増えるので、相対的に好中球が減ることがあり、関連性があります。好中球を増やす薬というよりも、ウイルス感染を解消する漢方薬によって、リンパ球増加を改善して、好中球が正常化することができると思います。
多くの感冒用の漢方薬に、抗ウイルス作用が証明されているので、漢方薬でサイトメガロウイルス感染症が改善されれば、好中球減少が改善されると思われます。お近くの漢方専門医に相談してみて下さいね。けんご(院長)
キーマスターこの年代で急に便秘になったときに、真っ先に考える事は大腸癌ですね。
しかし、すでに病院で検査を受けて問題なかったわけですから、原因として残るのは「機能性便秘」ですので、治療法としては、食事療法や生活習慣改善、内服薬などで対応するのが、一般的です。
温野菜や根菜類や豆類、海藻類などで食物線維を多くすることが大切ですが、どのくらい多く摂れば良いかというと、大便が、硬くなく、黒くなく、柔らかめの「バナナ状うんち」になるまで増やす必要があります。
黒くて、硬くて、ポロポロのウンチは、食物線維が少なく蛋白質が多すぎてバランスが悪いために、悪玉の腸内細菌が蛋白を分解してアンモニアなどを生成し、便をアルカリ性にしているからです。また、悪玉菌は腸を慢性炎症状態にして、ポリープを増やし、大腸癌などを誘発します。
善玉の腸内細菌は、食物線維をエサにして増えて、乳酸や酪酸、酢酸という有機酸を大腸で作りだし、便が酸性になると、赤ちゃんのうんちのように、固まらなくなるのです。腸の慢性炎症が予防され、健康が維持されます。約2か月間、自力で排便ができていないと言うことは、年齢的に、フレイル状態になって、腹圧をかける筋力が低下していることが考えられますが、便性が柔らかくなれば、赤ちゃんのように、弱い腹圧でも排便は可能です。
漢方薬には、便性を改善させるものもありますが、腸を温めて動きを元気にして排便を促すものもあります。体力低下から、通常の下剤が十分に機能しないのであれば、漢方薬で体力を補ってあげることが必要です。一般の医師も漢方薬を処方するようになってきているので、強い瀉下作用のある漢方薬を出される先生もいらっしゃいますが、まずは、食事で便性を整えて、次に、腸を温めて元気にする工夫をしてみて、最後に、漢方の下剤を検討するのが良いかと思います。主治医にもご相談してみて下さいね。
けんご(院長)
キーマスターご質問ありがとうございます。
漢方薬は、病原体の全く分からない時代に開発されたものなので、病気の人をどのように助けたら元気が取り戻せるかを、発病から死に至る疫病の病状の流れに沿って、治療法を工夫してきた2000年來の歴史的エビデンスがあります。
その中で、ごく最近、科学的に漢方の作用機序が垣間見えてきたため、まだ臨床データは十分に揃っているわけではありませんが、コロナウイルスにもインフルエンザなどと同じように効く可能性が高いので、確実な治療法の無い現状で、よりよい選択枝として漢方薬を活用できたらと考えています。
漢方薬はコロナウイルスに対する保険適応はまだありませんが、感冒症状への保険適応があるので、初期対応に、是非活用していただきたいのです。ご質問に戻りますが、喘息は呼吸器系(五行の金気に属す)の虚弱体質ですが、漢方では五行説の「土生金」から、土気である胃腸虚弱が背景にあるために呼吸器系が弱っていると考えて、胃腸薬を併用します。
漢方の感冒薬も胃腸に負担がかかるので、ご提案の漢方薬に、柴胡剤を併用する事が多いです。小学生で、喘息で発熱したのであれば、麻黄湯を使う場合が多いかと思いますが、もし、既に汗をかいているような状況では、決して麻黄湯を使わないで下さい。
ご提案の3処方は、全て、抗ウイルス作用が期待できますが、使用にあたっては、発症した時点での症状次第ですので、以前の経験と同じような状況であれば、同じ漢方薬でもよいですが、漢方専門医にご相談された方が良いと思います。飲み方や養生法なども指導してくださると思います。 -
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