#3523
けんご(院長)
キーマスター

 私の2019年6月の講演会のレジメを読まれて、甘麦大棗湯をお使いになられたようですが、甘麦大棗湯の漢方医学的な適応を誤ると、特に成人では、血圧が上昇したり、浮腫みやすくなったり、低カリウム血症になって、ボーッとすることがあります。
 この講演会のデータは事実ですが、成人ではもう少し別の処方が良いと思われます。次の策として考えておられる四物湯は、さらに、漢方医学的な適応症をしっかり判断して用いないと、胃腸障害を起こして、酷い場合は嘔吐することもあります。
 近隣の方であれば、ご来院下さい。遠方でご無理であれば、漢方専門医にご相談ください。
 この講演会の時に渡したレジメは、日本東洋医学会に所属される漢方医を対象にしたものですので、基本的な漢方薬の知識のないまま、これらの処方を服用されることは、厳に、慎んで下さい。
 甘麦大棗湯も四物湯も、発達障害の治療に対しては、まだまだ研究途上の漢方薬です。
 ご来院いただければ、漢方的に適した処方の中から、神経発達症に有効と思われる処方を選択させていただきます。