5月は立夏、五月病と夏バテの予防対策(令和6年5月)
山紫水明と讃えられる筑波山周辺にも5月1日朝から結構しっかりとした雨が降っていました。日本は四方を海に囲まれた国です。今までは地球の温暖化の熱を海が吸収してくれていたので、特に日本には温暖化の影響が少なかったかと思います。
しかし今年になって、いよいよ吸収しきれなくなったように感じます。日本近海の広汎な海水温の上昇と黒潮の蛇行で、漁業が急速に様変わりしています。海からの大量の水蒸気によって日本に降る雨も様変わりしつつあります。5月5日からは「立夏」ですが、今年の夏はどうなるのでしょうか。本当に心配ですね。
世界中で異常な豪雨と干ばつが起きており、今まで以上に人類の体力が試されるような厳しい気象が続きそうです。漢方医学は、顕微鏡もレントゲンもない昔に発展した医学ですから、病気やストレスを発見して除くという西洋医学とは異なり、如何にストレスに負けない強い体力を維持するかという治療に長けた医学です。
漢方では病気を起こす原因を邪気、治す力を正気と呼び、これからの季節は、人に対して暑さの暑邪(しょじゃ)、湿気の湿邪(しつじゃ)が強く影響する季節ですが、冷房による寒冷ストレスの寒邪(かんじゃ)も無視できません。
正気である自然治癒力を高める漢方補剤の治療は、5月病と呼ばれる無気力にも有効ですから、少しでも疲れを感じて気力が萎えて、夏バテの走りかな?と感じたら、すぐにご相談くださいね。