春一番と三寒四温 令和4年3月

梅の花から桃の花の季節になりました。
関東には春一番が吹いて、スギ花粉症がピークを迎えようとしています。
 今年の花粉症はマスクで多少は軽減されているようですが、目を痒がる人が多いようです。漢方薬の麻黄や桂枝、辛夷などの成分がリピッドラフト(細胞表面の脂肪筏とよばれるアレルギー受容体)の凝集を抑制することによって、アレルギー症状を頓挫させることが可能です。
 抗アレルギー薬にも色々あって、作用の異なるものを併用すると相乗効果が期待できる組み合わせがあります。早めにご相談ください。

 2月から夜間に予約制の発熱外来を開始していますが、2月下旬から発熱症状のある方だけを限定としたCOVID-19迅速抗原検査を行うようにしたところ、症状が軽くても陽性の人がいて、受診翌日に高熱が出た人もいらっしゃいましたが、漢方薬の服薬回数を増やすことで凌げたようでした。

3月は、暑さ寒さも彼岸までというように、三寒四温を繰り返しながら、寒さと暑さが入れ替わっていく時期ですから、体質的に胃腸が弱く、水毒となりやすい女性やこども達が、頭痛やめまいを起こしやすくなる季節でもあります。
 鎮痛薬を多用すると体が冷えて体調不良になりやすく、慢性頭痛にはお勧めできません。逆に漢方薬なら、からだを温め、頭の水分を代謝して頭痛を軽減し、胃腸を元気にしてめまいを軽減することが可能です。