新年度スタート(令和7年4月)

 令和7年の新年度、新学期が始まりました。自宅の桜はまだ二分咲きで、写真のように白い桃の花が満開になりました。異常気象が続いています。このまま温暖化が進むと、世界中の深層海流の循環量が低下して、表層海流の流れにも影響し、中高緯度の穀倉地帯の低温化や、干ばつや、大雨による洪水の被害が増すそうです。早ければ今年2025年、または今世紀半ばには深層海流が停止するのではないかと言われています。

 異常気象の中でも、四季は絶え間なく変化し続けています。日本では、1か月半(約6週間)毎に、立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至と1年を八等分して季節が変化していきます。
 漢方医学は、気象ストレス(外因)、精神ストレス(内因)、食事や仕事などの生活ストレス(不内外因)の三つを病気の原因と考えて、気血水の過不足・循環を改善して、ストレスに負けない元気を与えてくれる医学です。

 新年度を迎えて、期待と不安の入り交じる時期ですが、『孟子』の言葉によれば、全てのストレスは、『天』が与えるもので、人に忍耐強い性根を築かせて、今までできなかったことを乗り越える実力をつけさせてくれるチャンスだと述べています。漢方薬で、気力がわき、元気になれば、ストレスは必ず超えられると思います。

 4月中旬から、小中高生を対象にして、朝に元気が出ない『起立性調節障害』の診断と漢方治療(錠剤あり)を専門に行おうと、目下、準備中です。別名『フクロウ型』とも言われ、フクロウのように、日が沈むと元気になり、朝になると起きられないという状態は、漢方薬の得意分野です。ご期待ください。