甲辰年、新年おめでとうございます(令和6年1月)

今年の初日の出は素晴らしかったですね。
  日本の神道(日本人の普遍的な宗教性、日本人の心のルーツ)では、時間も一年間の営みによって歳を取り、穢(けが)れる、気が枯れると考えてきました。
 『一年の計は元旦にあり』といって、新たな年神様を迎え、初日の出と若水によって、昨年のけがれた時間を反省・リフレッシュし、心身共に若返って、新たな計画を立てて、よりいっそうの弥栄(いやさか、ますますの繁栄)を祈念するのが元旦だそうです。

  今年の干支(えと)は甲辰、甲(きのえ)は天の十干のスタートの年、辰(たつ)は地の十二支の陽が昇り始める7時から9時の時刻の働きで、良いことも悪いこともハッキリと見えてくるという歳だそうです。
 この世の中は、健康も社会も政治も経済も天候も、森羅万象すべて、陰陽太極論によって動いています。陰陽がバランスしているので、陰の世界で人知れず努力してきたことが陽に転じて、昇龍の如く素晴らしい陽の世界になる年です。
  日頃から健康に気を付けて、仕事や勉学に励み、精進努力して、大きな目標に向かって向上心を燃やしてきた人にとっては、素晴らしい年となるのではないでしょうか。
  逆に、影に隠れて行ってきた良くないことの結果も、陰陽の運行によって明らかになる年なので、人類が問題を先送りしてきた地球温暖化の影響が、益々激しくなる可能性があります。健康にも影響が大きいので、漢方でも何でも使って、一緒に乗り切っていきましょうね。
 各地で起きている悲惨な戦争も、影に隠れた様々な問題の先送りから、陽に転じて起きてきた事なので、益々激しくなるかもしれません。問題の本質が全世界的に明らかになって、早く鎮静化できると良いですね。  日本の政治も、昨年末から陰に隠していた問題が表面化しています。

  すべて漢方の東洋哲学的にみれば、常に陰陽は消長と循環を繰り返しているので、良いことは更に発展させる精進努力を怠らず、悪いことは『治未病』の法則で、できるだけ早く対処していくことによって、早く好転させることが大切だと思います。
  あらたなこの一年も、皆様の心身の健康をめざしたより良い医療を提供できるように、私達もさらに精進努力させていただきますので、どうか宜しくお願い申し上げます。