地球温暖化の立秋(令和5年8月)

 酷暑が続いて農作物が枯れそうになったかと思えば、台風や豪雨で日本国中が水浸しになったり、チリやカナダやハワイで大規模な山火事があったり、世界中で台風やサイクロンや記録的な大雨による大洪水が発生しています。
 この異常気象に追い打ちをかけるように、8月頃から大規模なエルニーニョ現象が発生しつつあるそうですので、立秋を過ぎて台風の影響が増える可能性があり、秋の長雨シーズンに向かって水害が増えるとの予測もあるようです。
 人体への影響を漢方的にみると、暑邪(しょじゃ)と湿邪(しつじゃ)の気象ストレスによって胃腸(脾胃)に負担がかかり、さらに多飲水(水毒)+多脂肪食(食毒・瘀血)+冷房(寒邪かんじゃ)による生活ストレスによって、全く胃腸が動かなく (脾虚に) なると、サウナのように汗がふき出て疲労感がつのったり、食事をする度に下痢軟便が止まらなくなったり、体力を著しく消耗して、気力も萎えてしまい、慢性的な暑気あたり状態になります。
 この状況が続いたまま秋を迎えると、喘息や慢性気管支炎などの呼吸器系の病気が悪化しやすくなります。
 この状況は、漢方薬にしかない薬効の利水剤と補剤を組み合わせることによって、速やかに改善させることが可能です。軽症ほど早く改善できますので、ご心配であればいつでもご遠慮なくご相談ください。

【お知らせ】この院長メッセージはお盆の8月14日に書いていますが、17日木曜日から平常通りの診療を行います。
 昨年の秋から、朝と昼の時間帯に、遠方で通院困難な人を対象にしたオンライン診療(再診のみ)を行っています。17日からは、病状が安定していて仕事や学校の都合で、診療時間中に来院できない人のために、夕方7時から30分間だけのオンライン診療を追加いたします。
 なお、オンライン診療は再診で病状が安定している人を対象にしているので、近況は事前にオンラインの質問事項にご記入ください。オンライン診療ではゆっくりお話をお伺いする時間がありませんので、よろしくお願いいたします。