暑さ寒さも彼岸まで(令和4年9月)
9月ももうすぐ終わりですね。今日は23日、お彼岸の中日です。昼夜の長さが逆転して夜長の秋を迎える季節になりました。
はじめに私事で申し訳ございません。
63年前の伊勢湾台風を凌ぐ超大型の台風14号が先週末に日本列島を通過し出雲市に再上陸しましたが、先週末には小児東洋医学会学術総会が出雲市で行われ、行きは飛行機だったのですが、帰りは全て運行停止で、東京行きの深夜バスに何とか乗れて台風に追われるようにして16時間かけて帰ってきました。 本日も台風15号が迫っていましたが、何とか墓参に行く事ができました。
二週連続して悪天候をギリギリで免れることができたのは奇蹟です。8月の院長メッセージにも書きましたが、神仏の御加護だと心から思えた感動的経験でした。
さて、健康面において9月のお彼岸頃は、夏から秋に向かって朝晩の冷え込みが次第に強くなり、陽気から陰気へ切り替わる季節です。一年を通じて天候が大きく切り替わる時期には、健康に注意が必要です。
特に秋に向かうと言うことは、陰陽五行説でみると金気、五味は「辛味」五臓六腑では肺経・大腸経という経絡(ツボ)上に気象ストレスが強く表れやすいので、アレルギー性鼻炎や 遷延性咳嗽 、気管支喘息、下痢・軟便、便秘・硬便、痔核の悪化、アトピー性皮膚炎(皮膚は金気)などが悪化しやすくなります。 また、台風や秋雨前線などの湿気と冷えの影響で、頭痛やめまい、肩こり、月経痛、高血圧などが悪化します。
漢方医学では、各季節毎の気象ストレスに対応できる様々な治療法が確立されていますから、何なりとご相談くださいね。